純愛☆カルテット
「もう希和いますってメールしておくね」
紅子がケータイを取り出す。
「いや、いいよ紅子。わたしもメアド持ってるから」
というかもうメアド交換なんでしてんのか貴女は。あいつも。
「えー、わたし言っておくからいいよ、手洗っておいで」
紅子がケータイをいじりながら言った。
「紅子やっぱすごいよ、一瞬で仲良くなってた」
店番の湯島加江が言う。
なんだそりゃ。
希和は何も言わずに店を離れた。もうすでに12時近い。
店番もあと一時間足らずで次のシフトの子たちが来る。
大人げないとは思いつつ、モヤモヤした気分に支配される。
紅子が冬生とメアドを交換してなければ。
他に生クリームを買いに行くといってくれる人がいれば。
そもそも修二の家の冷蔵庫が壊れなければ。
でも。
紅子の社交的さならメアド交換は当然なこと。
誰も行く人がいなければ自分が行けば解決すること。
冷蔵庫が壊れるのは仕方がないこと。
紅子がケータイを取り出す。
「いや、いいよ紅子。わたしもメアド持ってるから」
というかもうメアド交換なんでしてんのか貴女は。あいつも。
「えー、わたし言っておくからいいよ、手洗っておいで」
紅子がケータイをいじりながら言った。
「紅子やっぱすごいよ、一瞬で仲良くなってた」
店番の湯島加江が言う。
なんだそりゃ。
希和は何も言わずに店を離れた。もうすでに12時近い。
店番もあと一時間足らずで次のシフトの子たちが来る。
大人げないとは思いつつ、モヤモヤした気分に支配される。
紅子が冬生とメアドを交換してなければ。
他に生クリームを買いに行くといってくれる人がいれば。
そもそも修二の家の冷蔵庫が壊れなければ。
でも。
紅子の社交的さならメアド交換は当然なこと。
誰も行く人がいなければ自分が行けば解決すること。
冷蔵庫が壊れるのは仕方がないこと。