その先の光
いなか

森の中



ミーンミンミンミン…ミーンミンミンミン


耳が痛くなるほど騒いでいるセミ・・・
容赦なく私を照らしている太陽・・・

地獄としかいいようがないこの暑さ・・・


しかも、何時間たったのかはわからないが、長時間を歩いてる。


電車で1時間、バスで1時間30、
そして、徒歩・・・ここはどこなんだ。


どこをみても木、木、木!
なんでここには、木しかないの!

もっと自動販売機とか置いてくれてもよくないですか!


「うわぁ!」

        ズシャァァァ・・・

「いたたぁぁ…」


考え事をしていたら、躓いてしまった…


何やってんだろ…1人で自問自答してるとか、変人じゃん…

ガサガサガサッ

ため息をつきながら転んだ拍子に落ちてしまったものを拾っていると
草むらから音が聞こえてきた。


な、なに!?まさか、熊とか?
有り得るんだろうけど
今出てこなくてよくない!


 
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