彼が残してくれた宝物

結局、伸君に子供達を頼んで、私は、もう少し、誠さんに付き合うことにした。

雅寿司を出ると、思い出の場所【SOUND】へ向った。
ドアを開けると、懐かし店内は、今もボブ・ジェームズのレコードが流れている。
そして変わらないマスターの笑顔。

私達は、「お久しぶりです。」と、マスターへ挨拶してカウンターに座る。
カウンターの端には、今も変わらず、徹さんのCDとバーボンが置かれていた。

マスターは、誠さんへバーボンのストレートを出し、私にはあのカクテルを出してくれた。

「マスターも全て知ってたんですね?」

「桜ちゃんが、いつかシンデレラになる事は知ってた。
きっと、誠君の手術は成功すると思ってたかなね?」と言って、シンデレラにジンを足した。




おわり。
< 81 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop