初恋が実りました。
俺は気づいていたのに気づいてないふりをしていたのかもしれない。



「好きだ」



たった3文字だったのに…。


言えない…。


そのまま車に乗り込み知らない街へ俺は行った。


後悔の渦が日に日に大きくなっていったのは言うまでもない。



大「千里…」



勉強しようにもご飯を食べようにも全く手につかなかった。


ずっと千里の事しか考えられなかった。



「大地くん!私と付き合って下さい!」



告白…


俺もこんな風に…


言えれば…


良かったのに…



大「ごめん…気持ちは嬉しいけど…」



「そ…だよね…ごめんね…ありがと」



立ち去っていく女の子の姿が千里と重なってしまった。



大「大好きだ…千里…」



その場にしゃがみ込み、そう誰にも届くことなくその言葉は消え去った。
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