雪の降る日に、願いを消して
問い詰める
翌日、ようやく学校へ向かう事ができたあたしは大急ぎで家を出た。


玄関先で今か今かと待っていると、ようやく紗英と聡樹の2人が来てくれた。


「鈴、もう大丈夫か?」


「ほんと、無理しちゃダメだよ?」


「ありがとう2人とも。ちょっと、駿の事をでわからない事があるんだけど」


お礼もそこそこに駿の名前を出したあたしに、紗英と聡樹は驚いた顔を浮かべている。


「時間はまだあるし、どこか公園で話をしようか」


紗英がそう提案してくれたので、あたしたちは薬局の隣にある公園へと向かったのだった。
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