私の吸血鬼
「━━って話聞いちゃって・・・」



「それは物騒だね。もし昨日咲達についてきてたやつがそれなら、咲達が危ない」



巫女の子に聞いた話を通りがかりに会った皆に話すと、皆は珍しく真剣に聞いてくれた。



「まぁ、そうとは限らないけど、一応警戒はしといてもらえる?今日は祭りだし」



「わかった。咲もあまり一人で出歩かないで、唯と吹にも言っておいて」



頷いてくれた皆。



そのときの表情をちゃんと見ておけばよかった。




今になって思う。
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