私の吸血鬼
人ならざるもの
目を覚ましたとき、私はすでに家にいなかった。

というか家ではない何処かのベットに寝てた。

何処、ここ?

「目が覚めた?咲」

声がして振り替えると皆がベットのしたの方に座っていた。

「皆・・・」

皆の姿を見て、全部を思い出す。

「皆、怪我は!?いたいとこない?」

焦って起き上がるなり皆の服の袖を掴む。

すると皆は驚いたように目を丸くする。

そしてとてもやさしく笑った。

「大丈夫、咲が血をくれたから。それより咲は大丈夫?結構飲んじゃったから貧血とか・・・」

「うん、大丈夫!」

それきり二人とも何となく気まずくて黙ってしまう。

でも、先に口を開いたのは皆の方だった。

「咲、今まで嘘ついててごめん!!」
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