私の吸血鬼
しまった、つい言い過ぎた。

「・・・ごめん。ほんとに混乱してるんだ、今日は休ませて」

「わかったよ。ごめん」

「あぁ。しっかり休むんだぞ」

そう言うと、皆と伊織の2人は部屋を出て行った。

「ふぅ。人外の存在、か」

皆と伊織に、すごい秘密があったものだ。

しかも私は皆の隷属ときた。

ていうか、隷属って何すればいいんだろう?

餌って言ってたし、皆は吸血鬼。

「やっぱり血をあげるのかな?」

うーん。

痛いのは嫌だな・・・。

ていうか、考えが纏まらない。

「皆達に出ていってもらっといて悪いけど、ちょっと外を散歩して来ようかな」
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