黒王子と白王子とわたし

いつのまにか愁も優も私の何歩も前を歩いているな‥

私には何の取り柄もないし‥

ートントン

落ち込んでいると後ろから肩を叩かれた

「優」

「浮かない顔してどうした?」

「いや、別に何にもないよ」

「なら、いいけどさ悩みでもあれば俺に相談して 愁にでもいいしさっ」

「わかった」

ーポンポン

優の頭ポンポン好きだなぁ

他の女の子にもしてるのかな?


「優、好きな人いないの?」

気づいたらこんなことを口走っていた

まぁいっか、気になってたし

〝いる〟って言われたらどうしよう‥平然とできるかな?


「う〜ん」

優から聞こえてきたのは悩む声

「いる、かな。」

‥‥‥‥そっか、優も もう、高校生だもんね 好きな人ぐらい出来るよね

‥‥‥‥フッ‥‥‥‥

「優も、高校生だもんね 笑」

「まぁね」

今の私には誰が好きかを聞く勇気はない


“好きな人の好きな人を聞くメンタルを今の私は持ち合わせていない”
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