私の血で溺れて 優しく口付けて


「............ァ、アシエル」


自分の唇が、勝手に動いた。


「よく出来た。________よろしくね、リズ」


彼が言わせたの!?



私は驚きを隠すように、思わず口走った。


「レディの口を勝手に使うなんて、不躾もいいところね


__________生意気だわ」




アシエルはぼうっとした顔をしていたが、
しばらくして吹き出した。





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