愛する人

✳️✳️迷惑かけれない


彩希は、
「櫂君に限って
紫海を騙したりしてないと
思うけど
櫂君は、いつ帰るの?」
「明日。」
「話しあったら?」
と、言われたが
私は、首をふった。

「両家の両親が認めていて
弥生様も玲奈さんをモデルに
作品を作ったと言っていたし

息子の嫁に嵌めて欲しいと
指輪の事も言っていた
その指輪も、玲奈さんの事を
考えて作ったと思う
それに、
弥生様は、美羽様の
大切なお友達
美羽様に迷惑かけれない
邪魔のは、私なんだから。

やはり、年下は無理だったんだね。」
と、言うと

彩希は、泣きそうな顔をして
私を抱き締めた。

彩希の体温にホッとしたのか
私は、声をあげて泣いた。

翌朝
私は、櫂にメールした。

櫂からのラインやメールが
凄かったが読まずに全て削除した。

『やはり、年下は
私には会わないとわかりました。
私の事は、忘れてください。

     さようなら  紫海』
と、送り

櫂からの連絡は
    全て拒否をした。


彩希は、
「本当に良いの?」
と、何度も訊ねてくれたけど

「専務にまで、
迷惑がかかるようなことが
あっては、大変だから。
私なら、大丈夫。
彩希、本当にありがとう。」
と、言った。

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