愛する人

✳️✳️式


お母さんから
「食事を一緒に。」
と、言われて
紫海は、お母さんとキッチンへ

俺は、お父さんに
「メディアに約束したので
写真を公開する事になるのですが、
申し訳ありません。」
と、言うと
「いいんじゃないか。
私が口を挟む事ではないが
櫂君が、良ければ
式を身内だけで、どこかで行い
そこにメディアさん達を
呼んであげたら。

一気にすむよ。
披露宴は、どうするか
わからないけど。
櫂君のご両親は、なんと?」
と、お父さん。

「紫海のご両親に挨拶が先と思い、
母は、紫海さんに会っているの
ですが、父はまだ、会っていません。
でも、お父さんが
そう言って頂けるなら
そうさせて頂くと
約束が大幅に実現できます。」
と、答えると
「じゃ、そう言う事で。
櫂君のご両親とも
話して見なさい。」
と、言われた。

調度そこに
「何を二人でコソコソ話してるの?」
と、紫海。
「コソコソなんてしてないぞ。
櫂君と式の話だ。
紫海。まだ、櫂君のお父さんに
お会いしてないんだね。
きちんとご挨拶しないと。」
と、お父さん。

「はい。で、式って。」
と、紫海が言うから

俺は、お父さんと話した内容を
伝えて、どう思う?
と、訊ねると
「私なんかが、メディアの方の前に
顔を出していいのか心配だけど。

櫂の事を応援してもらったし
大丈夫だよ。
でも、私でがっかりされないかな
櫂が、恥をかくと嫌だな。」
と、言う。

本当にこいつは、自分のことが
わかってない、と思いながら
「大丈夫。俺が紫海じゃないと
ダメなんだから。
他人は、関係ない。」
と、言うと
「うん、ありがとう。」
と、話してるの二人を
両親は、嬉しそうに見ていた。
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