意地っ張りの涙(仮)
高校生でも遠足です~待ち合わせ編~
夏目と普通(?)に話せるようになって一ヶ月が過ぎ、ポカポカ陽気で暖かくなってきた新緑も綺麗な五月です。

やっと高校生になって初のイベントが来週あるんです!
……山登りという遠足です。う~ん、遠足という山登り?とにかく何にしろ疲れるイベントでやる気が…。

「山登りはイヤだなぁ…」

私が机に突っ伏していると頭を撫でられた。

「面倒だけど仕方ないね。一応、行事だからな」

少しだけ顔を上げれば苦笑いの里緒菜がいた。

「グループは一緒だし頑張ろうぜ!」

能天気にガッツポーズする凌平。

「タルいけどな。」

頬杖をついて微妙な顔の夏目。

四人のグループを作るということで自然とこのメンツになっていた。

「高校生にもなって遠足かぁ…。まぁ、時間内で山頂まで行けばいいんだからのんびりできるかな?」
「景色観ながら行こうな、茜」

里緒菜と話しながら凌平と夏目を見る。

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