うちの社長はバカだ
「莉乃は、告白されても断らねぇって言ったけど、相手は選んでたんだよ」


山吹は呆れた様子で言葉を続ける


「彼女がいるのに莉乃に告白してるやつが何人かいて、そいつらの返事は断らなかったんだよ。」


説明されても、疑問が更に疑問で生まれてくる。


「どうしてですか..?」


本来ならそんな奴こそ振るのではないのか?ましてや、彼女がいることを知っていたのなら尚更。


「さっきも言っただろう?莉乃は人間関係のドロドロが好きなんだよ。二股してるそいつらのことを見て楽しんでたんだよ。」


山吹は、それが普通とでもいいたげに語る


「1週間も経たずに別れてたのは、莉乃が退屈になったからだよ」


やはり、最後まで聞いても理解する事は難しそうだ。そもそも考え方が違い過ぎる。これから、そんな上司と仕事をしていかなければならないという憂鬱感に襲われながら山吹に礼を言う。


「五十嵐さんって個性的な方、なんですね。教えて頂きありがとうございます。」


あまり深く追求してはならない。俺の恐怖センサーがそう言っている気がした。

さて、早く家に帰って現実逃避という名のゲームでもするか。


「おう、またなんかあったら何でも聞け。俺の気分次第で教えてやっから。」


ツッコミ所はあるが、俺は頭を下げて早々に進路相談室から出ていった。



五十嵐莉乃。
本当、顔だけはいいんだけどな

残念過ぎる美人だ





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