偽王子と嘘少女
「分かるよ、お前の考えくらい」


「かぐや、ごめんね…この間は無理させすぎちゃったよね」


「そんな、希子は何も悪くないでしょ」


合コンのときのことに、責任を感じている様子。


まったく、希子は優しすぎるんだから。


「それに、もう気にしていないから。謝らないで」


「かぐや……ありがと」



そんなことより、2週間後に控えた第一回定期考査の方が、私にとっては一大事。


勉強はあまり得意ではないから、過去に赤点も何度か取ったことがある。


かといって、高校2年生になったのだから、さすがにもう赤点を取るのはまずいだろう。


どうするべきか…。


< 34 / 273 >

この作品をシェア

pagetop