情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
ーーーー私、桐生会長に蓮さんの正式な婚約者として認められたってコト?

「蓮さん」

「何だ?」

蓮さんはタブレットを覗きながら返事する。

「私に惚れてるって本当ですか?」

「・・・大体、俺の行動を見ていれば分かるだろ?」

「・・・お前の方こそ、どうなんだ?俺を白馬に乗った王子様だと言っていたが・・・」

「・・・私や真琴兄ちゃんの為にカラダを張って守ってくれた蓮さんのコト、素敵でかっこいいと思いました」

「こっち来いよ」

「えっ?」

蓮さんはタブレットを布団の上に置き、私をそばに寄るよう促す。

私は布団の端に腰を下ろした。

「一回しか言わないからな・・・よーく訊けよ」

相変わらず傲慢な言い方。

「日葵、愛してる」

蓮さんの声は至極の甘さを醸し出し、私の鼓膜を心地の良い響きを残した。


「私も愛してる。蓮さん」

「蓮でいいよ。日葵」

蓮は照れ臭そうな表情を見せて、私の唇を奪った。


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