情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「戻ったぞ!!蓮」

蒼斗さんが真琴兄ちゃんをおんぶして戻って来た。

「清掃員に扮した連中に、催眠スプレーを吹きかけられて眠らされ、連れ出されたようだ・・・」

「相手は何人だった?」

「三人だ」

「へぇー・・・」

「会社の出入りする清掃員の身元をキチンと確かめ、セキュリティを強化しないといけないな」


「で、連中の身柄は確保できたのか?」

「彼を救うのが俺の第一任務だ。連中は逃がしたが・・・一人の顔はしかと見た。額に一文字の傷があった。日本語も片言だったし、手掛かりをたくさん残してくれたので…すぐに調べはつくと思うよ」

蒼斗さんはソファに真琴兄ちゃんを寝かせた。

「スプレーの効果で暫くは起きないと思うが。仕方がない」

「ありがとう。蒼斗さん」

「礼なんていい。これが俺の仕事だ。ところで濱部副社長は?」

「あ・・・次の取引先に急いで、行ったよ」

「そうか・・・それよりも金森さん。喉が渇いた。冷たいお茶をくれ」

「あ、はい」

真琴兄ちゃんを救ってくれた蒼斗さん。
矢継ぎ早に言う彼の為に給湯室に向かった。
< 123 / 179 >

この作品をシェア

pagetop