情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
連中は悔し気に俺に向かって来た。

自分の身は自分で護れと言われ、幼い時から帝王学と共に、剣道に柔道、空手を習わされた。

「そう簡単にやられる俺じゃない!!」

鉄パイプと持った男二人、スタンガン持った男を殴り、蹴り倒したが・・・

拳銃の男はかわしきれなかった。

俺の肩に銃弾が掠る。

ぶっぱなしても音の出ない銃。

「サイレンサー付の銃とは…貴様ら、普通の人間じゃないな」


最初は俺に有利だと思われたけん制も、銃で撃たれたのを境に逆転した。

俺の背中に一人は鉄パイプを振り下ろす。


「くそっ」


俺は体勢を崩してその場に蹲った。


「お前は何者だ?」

「蓮様!!」

神尾が俺の助っ人にリターンして来た。

「神尾・・・」


「大丈夫ですか?」

「ああ」

人の気配を感じて、連中は退散してしまった。



< 98 / 179 >

この作品をシェア

pagetop