クール上司の甘すぎ捕獲宣言!
翌朝。
小野原さんのせいじゃないのは分かってるけど、熱を計ったら、また上がっていた。
会社に欠席の連絡を入れて、個人的に笹倉さんにもその旨をメールした。
すると、
『仕事のことは気にしないで、ゆっくり休んでね。ぶり返すといけないから、今日一日で熱が下がっても、念のため明日も休みなさいね。普段、人一倍頑張ってるんだから、それぐらい休んでも誰も文句言わないわよ。お大事にね』
と、心強い返事が帰ってきた。
午前中に病院へ行って、休養に必要な物を買って帰って、あとは家で大人しくしていた。
その日の夜には、もうだいぶ熱が下がったんだけど、笹倉さんの言う通り、またぶり返すと結局、会社に迷惑をかけることになりかねない。
少し心苦しいのはあったけど、次の日も休ませてもらうことにした。
私が休んでいる間も、小野原さんは心配して、連絡をくれていた。
……やっぱり優しいな…。
早く会いたい。
そして、私の願いも通じてその翌日には全快し、気合いを入れ直して、私は家を出た。
少し早めに出社し、始業時間になるまでに、仕事の穴を埋めてくれた同僚の間を謝罪と引き継ぎのために駆け回った。
当然、笹倉さんの席にも行った。
「すみません、ご迷惑をおかけしました」
「いいのよ、そんなの。それよりもう大丈夫?」
「はい、すっかり元気になりました」
「そう、安心したわ」
笹倉さんは微笑むと、「それで……」と少し声をひそめた。
「小野原課長には会えた?」
「えっ」
笹倉さんから小野原さんの名前が出るとは思ってなかった私の心臓は、ドキッと跳ね上がった。
小野原さんのせいじゃないのは分かってるけど、熱を計ったら、また上がっていた。
会社に欠席の連絡を入れて、個人的に笹倉さんにもその旨をメールした。
すると、
『仕事のことは気にしないで、ゆっくり休んでね。ぶり返すといけないから、今日一日で熱が下がっても、念のため明日も休みなさいね。普段、人一倍頑張ってるんだから、それぐらい休んでも誰も文句言わないわよ。お大事にね』
と、心強い返事が帰ってきた。
午前中に病院へ行って、休養に必要な物を買って帰って、あとは家で大人しくしていた。
その日の夜には、もうだいぶ熱が下がったんだけど、笹倉さんの言う通り、またぶり返すと結局、会社に迷惑をかけることになりかねない。
少し心苦しいのはあったけど、次の日も休ませてもらうことにした。
私が休んでいる間も、小野原さんは心配して、連絡をくれていた。
……やっぱり優しいな…。
早く会いたい。
そして、私の願いも通じてその翌日には全快し、気合いを入れ直して、私は家を出た。
少し早めに出社し、始業時間になるまでに、仕事の穴を埋めてくれた同僚の間を謝罪と引き継ぎのために駆け回った。
当然、笹倉さんの席にも行った。
「すみません、ご迷惑をおかけしました」
「いいのよ、そんなの。それよりもう大丈夫?」
「はい、すっかり元気になりました」
「そう、安心したわ」
笹倉さんは微笑むと、「それで……」と少し声をひそめた。
「小野原課長には会えた?」
「えっ」
笹倉さんから小野原さんの名前が出るとは思ってなかった私の心臓は、ドキッと跳ね上がった。