クール上司の甘すぎ捕獲宣言!
まさかの朝帰り






誰かの手が私の頭を優しく撫でている。

肌に触れるシーツの柔らかい感触と、その温かい手が気持ちが良くて、まだ眠っていたい。




……ん?


誰の手……?



私は、重いまぶたをゆっくりと持ち上げた。

「ああ、ごめん。起こしたかな」

すぐ目の前には、優しく微笑む小野原さんの顔が。

え……?

……何で、私と同じように横になってるの……?

私は、視線を動かして――

一気に目が覚めた。



胸の辺りまで、薄手の毛布を掛けてるけど、な、何で……


何で、二人とも裸なのーーっ!?



私は悲鳴を上げるよりも前に、慌てて毛布を引っ張って、頭からかぶった。

「あ、ああああのっ!一体どうなって……」

「覚えてない?」

「えっ!?」

「昨夜の香奈は一段とかわいかったよ」

「……!!」

何で、何で何で何で!?

全然覚えてないっ!!

ていうか、これってやっぱり『そういうこと』なの!?

「香奈、顔を見せて」

「む、無理です……!!」

恥ずかしくて、顔なんて見れないよ!

それに、別に酔ってたわけでもないし、全然覚えてないなんて、最悪だ!

「香奈……」

小野原さんの手が毛布に掛かり、グッと引っ張った。

だ、ダメ……!顔も裸も見られちゃう……!




「きゃあああ!」




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