ひと月の妹

どこまでも灰色な空を眺めながら

ずっと息子が仕事に打ち込む情熱を褒めていたのに・・・

息子に電話を掛け

どの方と籍を入れたのかと聞いてみたら

「羽島みかん」

わたくしがせっかく妹にしてあげたのに・・・

みかんさんと籍を入れたのだ。

「お母さんが最初に彼女を私の妹にして、気にくわないこと

このうえなかったので、仕事の合間に」

悪びれもせず言う息子

あのように忙しく仕事をして、そこに

どんな合間があったというのだろうか?

息子のどこまでも隠し持つ優秀さに

頭を抱える始末だった。

みかんさんが最初から気にいらなかったわけじゃない。

だけどもっと、もっと、会社への夢を拡げたい

わたくしの野心だった。

それなのに・・・

それなのに・・・

やはり・・・なのね・・・

 

 

 

 
< 23 / 302 >

この作品をシェア

pagetop