~終わり近き場所へ~

 そして、やっとの事で、



 拷問室から出てきた彼は、もう、



 何も喋らなくなり、



 ただただ、爪と、親指がない手を見続ける。



 「くくくっあはははははくっ!」



 突然彼は、笑い出した。



 ちょうど、自分の檻に戻された彼は、



 床に座り込み、



 自分の手を、口へと入れた。



 そして・・・



 ―ぐちゃっ・・・ごりごりごり・・・・―



 なんと、自分の指を食いちぎる。



 こうして彼らは狂って行く。



 終わるのは、何時になるのだろう・・・?





















 END
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