恋愛の始め方
あ!今朝、救命から移動になった患者のカルテ持っていかなきゃイケなかったんだ。
あたしは断りを入れて、心臓外科病棟へと向かった。
「すいません、これ」
心臓外科のナースステーションに居た看護師に、カルテを手渡す。
「わざわざ、ありがとうございます」
「いえ。むしろ、遅くなってすいません」
そんな業務的なやり取りを数回し、自分の病棟に戻ろうとその場を後にしようとした時。
「あの~」
「はい?」
「伊藤、先生ですよね?」
え?
突然「先生」と呼ばれ、一瞬思考が止まる。
「伊藤先生ですよね?あたし、笹本ほのかの母です。覚えて、いらっしゃいませんか?」
笹本、ほのか?
ほのかちゃんのお母さん?
あたしは断りを入れて、心臓外科病棟へと向かった。
「すいません、これ」
心臓外科のナースステーションに居た看護師に、カルテを手渡す。
「わざわざ、ありがとうございます」
「いえ。むしろ、遅くなってすいません」
そんな業務的なやり取りを数回し、自分の病棟に戻ろうとその場を後にしようとした時。
「あの~」
「はい?」
「伊藤、先生ですよね?」
え?
突然「先生」と呼ばれ、一瞬思考が止まる。
「伊藤先生ですよね?あたし、笹本ほのかの母です。覚えて、いらっしゃいませんか?」
笹本、ほのか?
ほのかちゃんのお母さん?