恋愛の始め方
テーブルの上に出来た料理を並べ、腰を下ろす。


「お前、結構料理出来んだな」


なんで、この男はいつも上から目線なのだろう。

一々突っ込んでたら、キリがないから辞めよう。

こっちが、疲れるだけだ。


「あぁ、旨かった」


ペロッと食べ終えた間宮は、大きな欠伸を零す。


「眠いの?」

「眠い。寝て良い?」


この人、ホント子供みたい。


「どうぞ。ベット使えば」

「一緒に寝る?」

「勝手に寝ろ」


あたしは食べ終わった食器たちを手に、キッチンへと向かった。

後片付けを済ませ、部屋に戻ると、間宮は気持ち良さそうに寝ていた。

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