愛さないなんて許さない!
部屋で昼食を済ませ午後からはメイド達に話を聞くことにした。

話を聞きに行くついでに食器を下げようと思い厨房まで行く。

後ろでアリアスが

「そんなことしたらメイド達が怒りますよ。」

ってほざいてるけどそんな事を気にせずにずんずん歩いていく。

途中出会ったメイドに

「お、奥様!!何をされているのですか!??」

と、声をかけられた。

「食器を下げようと思って、厨房まで行ってるの。」

普通にそう応えるとびっくりするくらいの勢で頭を下げてきた。

「も、申し訳ありません!!!もう少し早く伺う様に以後気をつけます。ですから、今回はお許しを。」

何故かこのメイドは私に怯えているようだった。

「え、いや、許すも何も私、怒ってすらないわよ?顔を上げて頂戴。」

そう言うとメイドは顔を上げた。

どこか泣きそうな顔をしていた。

「えー、私そんなに怖い顔してるかしら?」

ボソリとつぶやくと、アリアスが一言

「いや、リノ様はどちらかと言えば馬鹿にしたくなるような顔をしています。安心してください!自身持って!!」

と、ふざけたことをぬかした。

「あら、丁度いいところにお皿があるわ。安心してねアリアス。ひと思いに殺ってあげるわ。」

「いや、目が笑ってないです。」

「さあ、頭を出して!!」

「いやいや、皿じゃ人は殺せませんって」

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