ねぇ先生もう一度抱きしめて。
先生との距離
合唱部はそれなりに忙しかった。


毎日練習があったし、土日も午前中はあった。


しかし、その土曜日はたまたま先輩3人が休みで私しか部員がいなかった。


「どうしようか、穂花さん。」


先生は困った感じでアタシに話しかけてきた。


「今日は遊んじゃう?笑」


アタシは何故かそんな言葉が出てきた。


「何言ってんだか。笑 穂花さんは音取りがまだできてないですよ。」


真面目に、でも優しい口調で怒られる。


「ごめんなさいっ…ちゃんとやります」


「偉いですね、イイコです。」


先生は小さくて太い手をアタシの頭の上に乗せる。


アタシの心臓はドキッと音を立てた。


この気持ちはなんだろう。


初めての気持ちだった。


「先生。やめてよー!!!」


おもわず手をふりはらってしまう。


「ごめん、嫌だったよね」



先生はうつむく。



「ううん、嫌じゃない…ただびっくりしただけ。。」
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