空の上から愛してる
~12.信じる先に~



あの香水の匂いの中で包まれたあたしの体は熱を帯びる。
そして染まっていく。
真っ赤な薔薇のように、愛情が染まっていくのだ。



夜空に投げた願いは、叶うのかな。
抱きしめられたとき気付いた。
答えまではあと少しだと。


だから信じて待ってもいいよね。




優くんが出した答えを聞かされたのは、抱きしめられてから、少し経ってからだった。


優くんは気付いていたかな?
この日のことを。
あたしは気づいていたよ。


再び、一緒に歩もうと決意した日は、あたしたちの記念日だった…。


この日も二年前のように、空には星がたくさん散らばっていて、三日月が笑っているようだった。


忘れないよ、絶対に。


あたしは世界一幸せだったから。



まさか、またやり直せるなんて思っていなかったあたしは、普段と同じように授業を受ける。
優くんもいつもと変わらなくて、まだあたしたちの間には距離がある。




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