キミの隣、笑顔のあなた



実際、枩谷もバスケうまいし、ばんばんシュート決めてたけど、やっぱり茉依が一番うまい気がした。ひいき目なしで。

去年の引退試合のような、っていうのは俺だけだが、興奮を感じたのは、絶対俺だけじゃないはず。

球技大会で、茉依もバスケがうまいということが全校に知れ、茉依と枩谷の二人は全校でも有名人になっていた。


・・・じゃなくて。

茉依と仲がいいというところも、数学係であるというところも引っかかっていた。

とにかく、この混乱から逃れたくて、朝希と飲むことにした。

「うるさい。なに、さっきからため息ばっかついて。」

「いやー、生徒から告白されてよー・・・。」

「んで?」




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