キミの隣、笑顔のあなた




気づかなかった。

まさか、茉依が澄のことを好きだったなんて。

たぶん茉依は、自分があの表情をしていることに気づいていない。

いや、もしかしたら気づく人も少ないかもしれない。

でも、俺にははっきりとわかった。


澄のことが大好きな茉依の心が。

大好きな澄と、大好きな茉胡ちゃんの想いが。

それをくっつけた自分への気持ちが。


痛いほどわかってしまった。

でも、たぶん本人は俺が茉依の気持ちに気付いていることに気づいていない。

...だから、俺も何も言わないでおこう。



そんなことを考えながらお風呂から上がると、もう茉依はソファにはいなかった。

茉依の気持ちを考えると、俺まで泣きそうになってしまった。







朝希side END
< 226 / 361 >

この作品をシェア

pagetop