キミの隣、笑顔のあなた




上から順に探していくと、・・・あった。

”古内茉依”

そのまま下に視線を落とすと、

”枩谷茉胡”

「・・・あ。」

「あ、あったあああああ!!!!」

これで卒業まで、茉胡と同じクラスで過ごすことが、ほぼ確定した。


「まいまいまいまいまいまい!!!あった!あったよ!
 うちの名前も茉依の名前も!!2組に!!」

「うん。あったね。」

「これで卒業まで一緒だー!やったー!!!!」

2人でクラス表の紙の前で抱き合った。

そのまま2人で2-2の教室に向かった。


「おはよー!!」

「・・・おはよう。」

教室に入るなり、いつも通り、茉胡は明るく挨拶をした。

私の声を聴きとった人はいただろうか。

パッと周りを見渡すと、知っている顔もちらほら。

私と茉胡は名簿順だと席がすごく離れてしまう。

私は廊下に近くて、茉胡は窓に近い。

そのままそれぞれ自分の席に座った。

席に座り、チラッと横を見ると、そこにはよく知った顔があった。



「・・・え。」



どうやら、佐伯くんも、同じクラスになったらしい。


キーンコーンカーンコーン——————

ガラガラ—————

チャイムと同時に入ってきたのは、このクラスの担任になる先生。

「えーっと、今年も2組の担当になりました。乙田勝です。
 よろしくお願いします。
 はい、ということで、えー今日の日程を簡単に説明していき・・・」





—————こうして私の2年生が、始まった。



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