キミの隣、笑顔のあなた



そして、大学を調べ終え、とりあえず第一志望を決め、進路希望調査に書いていった。


けれど、私の中にはまだ、数学の先生になりたいという気持ちが残っていた。


でもそれは、ただ単純になりたいという気持ちよりも、

”澄にいとの共通点を残しておきたい”

という、最低な動機だった。


その気持ちを断つためにも、パソコン系、SEや、プログラマーなどのお仕事につくことに決めたのだ。





私は、いつまで、この気持ちに振り回されるんだろう。



でも、私が澄にいをあきらめることなんて、考えられなくて。




進路を決めなければならなくなった今、私の心は完全にぐちゃぐちゃに、ごちゃ混ぜになっていた。


< 312 / 361 >

この作品をシェア

pagetop