キミの隣、笑顔のあなた



それからのことはあまり覚えていない。

何を話して、どれくらいイルミネーションを見たのか。

思い出せない。

ただ、佐伯くんが心配してくれて、「送っていく。」と言ってくれた。

でも、私はそれを断った。

これ以上一緒にいたら、佐伯くんを傷つけてしまいそうな気がしたから。



気づいたら部屋に座って、今日のことをボーっと思い出していた。


スマホには、佐伯くんが私を心配するメールがたくさん入っていた。


でも今は、返信をする気になれなくて、そのまま放置した。




こうして、佐伯くんとのクリスマスデートは幕を閉じた。



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