キミの隣、笑顔のあなた



それでも、久しぶりに近くにいる澄にい。

2人っきりの状態で澄にいと入れることは、すごいうれしかった。

幸せで、幸せ過ぎて。


まだ、自分が諦めていないことに気がついてしまった。



そして昨日。

昨日は受験だった。

茉胡は一足先に合格が決まっていた。

途中からなかなか遊びに行くこととかはできなくなってしまったが、夏休み明けの席替え以降ずっと席が近かったから、学校ではよく話をしていた。



・・・・・・・



いろいろあった。本当にいろいろあった3年間。

そんな高校生活も、明日で終わる。


そんなことを思うと、すごく寂しくなってきた。
辛かった日々ばっかりだったのに、悲しいことが多かったのに、それでも、かけがえのない大切な日々だったから、なのかなあ。




「・・・どうしよう。」

いろんなことを思い出して、懐かしさに浸っていた中、私は悩んでいた。

澄にいと面接練習をしたあの日、気づいてしまった自分の想い。


そう。今でも澄にいのことを思い続けているということ。


明日、卒業したら、きっともう会うことはないと思う。

大学に受かったら、私は一人暮らしを始める。

そうなったらもう。二度と会うことはないかもしれない。




—————告白を、したい。


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