毎日だって好きって言うよ。
悠太先輩のクラスのある3階まで響くって、どんな声量してんだあのゴリラはっ!


って、追っかけ回されてる私も私なんだけど。


「あれは違うんです。特に悪さしたわけでもないのに追っかけ回されて…。逃げるってことは何か悪さしたんだろって理不尽に怒られて…。」


本当何もしてないのにさっ!


アレだよ!アレ!

パトカー見ると、何したわけでもないのにソワソワして逃げたくなるアレみたいな感じなの!



て言った所で、肥田先生から逃れられるわけもなく、どこからか引っ張り出して来た過去の過ちをぶり返され、更に怒られる始末。


最早あの人は、私を叱るのが趣味なんじゃなかろうか…。


そんなことを思う今日この頃です。ハイ。



「ピヨちゃんは愛されてるんだよ」


「えー。それは何だか違う気がします。」



「そう?」と言って悠太先輩は楽しそうに笑う。



悠太先輩は笑うと、普段より幼い顔になる。


無邪気な少年のような顔。


私はこの笑顔が何よりも好きだ。


悠太先輩の笑顔を見ると、何だか胸の奥がポカポカしてくるから。
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