家政婦だって、恋したい
崩れた関係

ー結衣sideー




クリスマスが過ぎ、

大晦日から正月三が日の4日間は、
碧斗さんも緑花も実家に帰るそうなので、

私もお休みをもらう事になった。



珍しくゆうくんも同じ期間にバイトのお休みを取ってくれていたので、

正月はお父さんが居るお婆ちゃんの家で一緒に過ごす事が出来た。


去年も、
その前の年も、
バイトに明け暮れた毎日だったから、

こんなにゆっくりとした正月休みは、一体何年振りだっただろうか。











「ただいま帰りました〜!」

あっという間に正月は明け、
ゆうくんと駅で別れた私は、1人で碧斗さんのマンションまで帰って来た。

「お、お帰り結衣!遅かったのね。」
リビングに行くと、緑花がダークブラウンのレザーソファに綺麗な長い脚を伸ばし、クッションを背もたれに置いてファッション雑誌を読んでいた。






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