ほら、笑えよ

えっ…好き?

言われた言葉に中々ついていかない私をよそに

「俺、あの時どうかしてた。
お前が俺以外の男に笑顔で楽しそうに
話してるの見て…嫉妬して…
勝手にお前に酷いこと言って傷付けた。
ごめん…」と謝る鶫。

「えっ…?そんな事で…あんなこと言ったの?」と聞くと

「あぁ…あの時の俺は、ちっぽけで弱くて…
他の男に取られると思って…焦ってた。
本当ごめん」と頭を下げてくる鶫に

「いいよ…もういいよ。」と言う。

「えっ…でも」と言う鶫を見て

「何か…もうどうでもよくなっちゃった。

鶫が、そんなに私の事好きで好きで
他の男に嫉妬しちゃうくらい独占欲強くて

好きで居てくれてたことに気付けて…
私って凄い幸せ者じゃんね!!!

私もね、鶫の事好きだよ?

鶫の事が好きだから…笑うのも我慢したんだよ?

だからさ、もう笑っても良いかな?」

と言うと、突然鶫が私に抱き付いてきた。
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