クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 再び携帯が鳴って、350mlの缶ビール片手にテーブルへ戻る。


 反転して明るくなった画面は着信中に切り替わっていた。



【着信中  千堂部長】


 部長から連絡をもらうのは初めてで、繰り返される着信音にあたふたする。しかも今日に限って連絡が入れば、嫌でも柏原さんのことを咎められるのではないかと思えて仕方ない。



「……はい、瀬織です」

「千堂です。ごめんね、今いいかな」

 はい、と答えると、微かに聴こえていた音楽が途切れた。


「部長は、いまお帰りですか?」

「ええ、つい先ほどまでデスクにいました」

「お疲れさまです」

「瀬織さんも、1日お疲れさまでした」

 互いに労うために連絡をしてきたのではないと分かっていても、部長から話題を切り出してくれないと間が持たなかった。


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