クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「ごめん、って言って済むのかも微妙だと思うけど、一応会社を出てるから話せることもあるし」

「お気遣いありがとうございます」

「その……もう大丈夫?」

「大丈夫です。柏原さんと話しましたので」

「え、連絡先知ってたんだ。そっか、意外と関係があったんだね」

 そうかそうか、と穏やかに繰り返す部長は、今どんな顔で話してくれているのだろう。
 言い過ぎたからって気を遣ってくれる部長は、私と柏原さんの本当の関係を知ったら、なんて言うのだろう。


「特別な関係だったりするのかな、もしかして」

「えっ?!」

「社内で泣くくらい好きってことは、恋人同士かな、と。片想いなら、ショックだけど取り繕う余裕あるでしょ?まぁ、人によると思うけどね」

 部長の鋭さに絶句して、急いで言葉を探す。その合間に聞こえてくる自分の心音が、不安と焦りで満ちていく。


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