クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「あの、お部屋には戻られないのでしょうか」
「今日は世話になる。まぁ、旅行が終われば、逆の立場になるんだから1泊くらい目をつぶれ」
「私はどこで眠ればいいですか」
先に布団を占領していた部長が、背中向きに身体を返した。
「間違っても、襲うなよ」
「襲いませんッ!!!」
押入れから予備の枕と掛け布団を引っ張り出し、部長の隣に置く。
「おやすみなさい」
「ん」
できるだけ部長に触れないように意識すればするほど、指先まで緊張が走る。
静まり返った室内を、彼の寝息が往復する。
「あの……」
やっぱり、帰ってくれないかな。
絶対に眠れそうにない。