クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「せっかく来たのに、誰とも話さないで帰るの?」
話す気にならないからです……って、煌びやかな夜景から切り替えた目の前。
「ほら、やっぱ俺のタイプ」
睫毛で仰ぐようなまばたきを繰り返す私を、なんとも爽やかに見つめてくる彼の整った顔立ちこそ、このラウンジでも群を抜いている。
――なんで、柏原さんがいるの?!
「結衣、どうしたの?」
「あれ?何かあった?」
「結衣が話しかけられて戸惑ってるところはあまり見たことないな……って」
へぇ、と興味津々で私を見つめる柏原さんは、明らかに私が“日陰が似合う地味な瀬織さん”とは気づいていない様子だ。