クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「シャワーは?」
「大丈夫です」
「そっか」
彼がリビングを出て、寝室に向かう。
私も明かりを消してから、彼の後を追った。
「明日、楽しみにしてます」
「ん」
短い返事が返されて、密かに微笑む。私がこんなことで浮かれちゃうなんて、きっと部長は知らないはず。
「結衣、まだ話していいか?」
「いいですよ。外に出て、目が冴えちゃいましたか?シャワーで温まってきたほうが……」
彼に向けている背中が、温もりをひとつにする。
ぴったりとくっついた彼の身体が、私をまるごと包み込んだ。
「ごめん。今は、シャワーよりこっち」
「……私のほうが体温低いのに」
「いいんだよ。こうしたかっただけ」
嬉しいのに、切ない。
企画が進んで、順調に軌道に乗ったら、きっとこの生活も終わる。
仕事のために削ってしまった彼の日常を、私は返さなくちゃいけない。