ケダモノ、148円ナリ
「大和。
なんでお前まで、そこで明日実を見てるんだ?」
「いや、稲本さんが明日実ちゃんの仕事ぶりを見て帰りたいというから。
お前、稲本さんを知ってるのか」
と大和が貴継に訊いている。
「ああ、明日実の大事な『おにいさま』だからな」
ふうん、と大和がこちらを見る。
「いろいろ事情もご存知だ」
と貴継が投げやりに言うと、
「いやー、そうですか。
こいつが、此処の会社を一緒に受けるって言い出したとき、正気か? って言ったんですけどね。
今や部長サマですよ、ほんと嫌んなる」
と愚痴り出す。
だが、二人の仲はいいようだった。
「さっさと去れ」
と貴継につれなく言われても、大和は平気で言い返していた。
いい友人は居るんだな。
いや、だからと言って、明日実にふさわしいというわけではないが。
「じゃあ、稲本さん、ごゆっくり」
とこれ以上、巻き込まれたくない風な大和は苦笑いして、去っていった。
なんでお前まで、そこで明日実を見てるんだ?」
「いや、稲本さんが明日実ちゃんの仕事ぶりを見て帰りたいというから。
お前、稲本さんを知ってるのか」
と大和が貴継に訊いている。
「ああ、明日実の大事な『おにいさま』だからな」
ふうん、と大和がこちらを見る。
「いろいろ事情もご存知だ」
と貴継が投げやりに言うと、
「いやー、そうですか。
こいつが、此処の会社を一緒に受けるって言い出したとき、正気か? って言ったんですけどね。
今や部長サマですよ、ほんと嫌んなる」
と愚痴り出す。
だが、二人の仲はいいようだった。
「さっさと去れ」
と貴継につれなく言われても、大和は平気で言い返していた。
いい友人は居るんだな。
いや、だからと言って、明日実にふさわしいというわけではないが。
「じゃあ、稲本さん、ごゆっくり」
とこれ以上、巻き込まれたくない風な大和は苦笑いして、去っていった。