ケダモノ、148円ナリ
電車に乗っていたとき、隣の車両に安田課長が乗っているのが見えた。
駅で一緒になり、
「おはようございます」
と頭を下げた。
「おはよう」
と返してくれた安田課長だが、なにやら微妙な顔をしている。
「あのさ、佐野さん」
「はい」
安田は少し考え、
「いや、君に言うことじゃないよね」
と言ったあとで、もう仕事慣れた? と極普通の話題を振ってきた。
な、なんなんだろうな。
気になる、と思いながらも、安田の話に相槌を打ちながら、会社に行った。