ケダモノ、148円ナリ
「妻と」
と明日実を指差し、
「子だ」
と明日実のお腹を指す。
「居ませんよっ。
まだなんにもしてないじゃないですかっ」
と思わず叫び、あっ、まだ、とか言っちゃった、と思う。
まるで、いつかはするみたいだ、とおのれの言葉を後悔していると、貴継も気づいたようで、笑っている。
「人はふいの弾みに本音が出るものだよ、明日実くん」
と言う貴継に、な、なんか悔しいーっ、と俯き、震えていると、
「どうしたの? 佐野さん」
と戻ってきた栗原が訊いてくる。
「栗原くんっ。
この人、セクハラしますよっ」
と貴継を指差し、みんな気をつけてっ、と周りの女の子にも訴えてみたのだが、酔っている彼女らは、
「やだーっ。
部長になら、セクハラされたいーっ」
と盛り上がり始めた。
だ……誰も味方じゃない……、とぐったりする明日実の横で、栗原が陽気に酒を勧めてくる。
「まあまあ、佐野さん、呑もうよ。
次、なに頼む?」
と明日実を指差し、
「子だ」
と明日実のお腹を指す。
「居ませんよっ。
まだなんにもしてないじゃないですかっ」
と思わず叫び、あっ、まだ、とか言っちゃった、と思う。
まるで、いつかはするみたいだ、とおのれの言葉を後悔していると、貴継も気づいたようで、笑っている。
「人はふいの弾みに本音が出るものだよ、明日実くん」
と言う貴継に、な、なんか悔しいーっ、と俯き、震えていると、
「どうしたの? 佐野さん」
と戻ってきた栗原が訊いてくる。
「栗原くんっ。
この人、セクハラしますよっ」
と貴継を指差し、みんな気をつけてっ、と周りの女の子にも訴えてみたのだが、酔っている彼女らは、
「やだーっ。
部長になら、セクハラされたいーっ」
と盛り上がり始めた。
だ……誰も味方じゃない……、とぐったりする明日実の横で、栗原が陽気に酒を勧めてくる。
「まあまあ、佐野さん、呑もうよ。
次、なに頼む?」