サヨナラの行方
ここまではしないと、腹をくくっていたのか。
甘いな。
多少の実力行使はするもんだと、彼女に教わったつもりだけど。
とりあえず、どうするかは分からないけど置いてきた。
あとは、彼女次第。
早急に書いてもらいたいけど、無理だろう。
破られることも想定して、もう1枚持っているけど。
とにかく、家のことは終わった。
次は、会社だった。
予定より少し遅くなって、もう始業していた。
受付の子たちが、俺の姿を見て驚いている。
「え?和泉課長、本日からお休みだったのでは?」
「社長に用事があって来ただけだから」
さらりと言って、長居はせずにエレベーターで社長室のある階まで上がる。
「社長はおられますか?」