サヨナラの行方
「あ、飛ばされた感じ?」
「ぶっちゃけ言えば、そんな感じですね」
常務も思いきったことをやるもんだ。
俺はその方が好都合だからいいんだけど。
でも、仕事もしていないヤツが何しに行くのか。
ここの会社に海外の支店なんてないし。
まぁ、支店があって行かせたところで、仕事なんて出来ないと思うけど。
「さて課長、晴れて自由の身になりましたが、1番最初にすることは?」
何かを言った訳ではないのに、全て分かっていますとでも言いたげにニヤニヤしている。
池田は俺の気持ちを知っているから、そういう考えにもなるんだろうけど。
「最後までうるさかったけど、本当にみんなには迷惑をかけました。申し訳ありません」
今までにないぐらい丁寧に謝る。