恋が苦手な君に恋をした。


「椎名、あのとき、巻き込んでごめん。」

「俺、気にしてないから、そのこと。」

「いちばん謝らなくちゃいけないのは私だから、、、」

「雪乃、思い出さなくていいよ、しんどいから。俺も雪乃も。」


俺がそういうと雪乃は少し安心した顔をした。


「遠慮しあうのやめれば?お前ら、昔は仲良かったんだろ?」


椎名の云う通りだと思った。


「そうする、洸くん!」

「はい!」


改まって真剣な顔で呼ばれた。


< 29 / 40 >

この作品をシェア

pagetop