恋して愛して
緊張しちゃうよ〜

早く撮らなきゃ。


パシャ。


「はい。ありがとう」

「はいはい」

恭介君は、歩き出した。


「なんか飲む?」

「いいの?」

「はやく」

「ミルクティー!」


自販機で買って貰った。

2人で缶を持ちながら、暗くなりかけてる街を歩く。

今なら、話せるかもしれない。


「あ、そこ座ろ?」

「ん」


カップルがたくさんいる、噴水広場。

缶のフタを開けてミルクティーを飲む。

想像以上に味がしなかった。


「実は私、父がいないの」

静かに話し始める私を恭介君は見つめてた。
< 227 / 304 >

この作品をシェア

pagetop