恋して愛して


優衣は一人で生きてきたのか?

俺と同じような気持ちで…?

「そんな私を一番最初に助けてくれたのは、遥だった。

遥は、ずっと一緒に居てくれた。

でもやっぱり遥も社会人として、私は高校生活を。

道が離れたけど、そこで会ったのが、花恋、恭介君。それに翔君。」


僅かだけど、表情が明るくなった。

「恭介君の過去を聞いて。あ、私もちゃんと言わないとって。

誰かに受け止めてもらえたらいいなって。

何かを隠し続ける勇気は私にはないもん。」


多分、思い出すのが怖くて、辛いから。

今まで誰にも話してこなかった。
そういうことだよな。



泣いてる優衣を抱きしめてもいいのだろうか。

触れたら逃げていかないか。


「恭介君が…ずっとそばに居てくれたらって想ってた。

弱い私を強くしてくれるのは、恭介君だから。

ごめんね、勝手にこんな風に思ってて。」


…え?

今、さらっと言われたけど。

ずっとそばに居てくれたらって言ったよな?
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