恋して愛して

久しぶりに、堀先生に呼ばれた。


廊下に呼ばれて出ると、たくさんの資料。

「え、これって?」

「一緒に運んでくれる?人足りなくてさ」

「んー。わかりました」


悩んだ結果運ぶことにした。

悩んだって言っても数秒。


「藤崎と付き合ってるんだって〜?

もう噂もすごい広まりようだよね」


笑いながら言う堀先生は、いじわるな感じだった。

私も笑いながら受け流す。


「藤崎はイケメンだから、女の子たちから嫌がらせとかない?」

先生は確信をついてくる。


正直、無いわけじゃない。

足をかけられたり、悪口言われたり。

でも、花恋や翔君は気にするなって言ってくれたし、

恭介君はいつも通り優しい。


それだったら良いって思ってる。


「はい。大丈夫です」

「あ、そのプリントはそこに置いといて」
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